熊本県八代市の くはら循環器内科・くはら皮フ科です。

今日は、「睡眠時無呼吸症候群」(SAS)」について書こうと思います。

「いびきがひどい」、「睡眠中に呼吸がとまっている」など指摘を受けたことはありませんか。
ご存知の方も多いと思いますが、睡眠時無呼吸症候群という病気が隠れているかもしれません。

「昼間眠くて仕方がない」、「熟睡感がない」、「夜間トイレに行く回数が多い」
といった症状の原因となっている可能性があります。

実は放っておくと心疾患を引き起こす可能性があり、高血圧症虚血性心疾患心不全不整脈
などと深い関りがあります。脳卒中に関しては健常者と比較して約4倍程度リスクが上がると言われています。

最近、病気として啓蒙が進んでおり、ご家族から指摘されて受診される方などが増えています。
当院では疑わしい患者さまに簡易検査を行っています。
検査機械を貸し出し、自宅で装着して2泊寝て頂くだけです。(1泊だと気になって寝れない患者さまが居られるからです)

当院の検査機械は①胸部呼吸努力センサー、②腹部呼吸努力センサー、③鼻口センサー、④脈波センサー、
⑤SpO2(酸素飽和度)センサー がありそれぞれ測定します。

AHIという無呼吸指数などを計測でき、結果は1週間程度でご説明できます。

重症の方は、CPAPという非侵襲型の陽圧呼吸器の装着を提案することがあります。これにより熟睡が得られ、昼間の眠気の改善、血圧値などが著明に改善した患者様が多くおられます。

沢山の降圧剤を内服中に高血圧症の患者さまや心房細動などの不整脈で加療中の患者さまには、
高い確率でこの疾患が隠れている可能性があります。
検査のご希望がありましたらご相談ください。