よくあるご質問
循環器内科全般
- 循環器内科にかかる主な症状は?
- 胸痛、息切れ、動悸、むくみ、歩行時の脚の痛み、ほてりなどで受診される方が多いです。
- 循環器内科と呼吸器内科は何が違いますか?
- 循環器内科は、虚血性心疾患、心不全、不整脈など心臓や血管の病気など「血の流れ」に関連する疾患を診ます。
呼吸器内科は気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺炎、気管支炎など、「肺や呼吸」に関連する疾患を診ます。 - お腹が痛いときは何科へ行けばよいですか?
- 消化器内科が主ですが、場合によっては婦人科や泌尿器科疾患のこともあります。
- 胸が痛いときは何科で診てもらいますか?
- 虚血性心疾患が最も危険な鑑別すべき疾患です。高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの基礎疾患をお持ちの方や、喫煙される方が胸の痛みを感じた時は早めに循環器内科に受診することをお勧めします。
局所的な痛みや姿勢の変化などで生じる痛みは整形外科に受診を検討されてもいいかもしれません。
高血圧症
- 高血圧症とはどんな病気ですか?
- 高血圧症とは、様々な要因で血圧が高い状態が続く病気です。血圧が高い状態が続くと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中など重大な病気を引き起こす原因になります。
それ以外にも心不全や慢性腎臓病などの疾患に繋がる可能性があります。 - どれくらいの数値が高血圧症ですか?
- 一般的に、診察にて計測した血圧が最高血圧140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上が高血圧症の診断基準数値になります。血圧の管理目標値は年齢や患者様の背景によって変わってきます。
- 高血圧症になる原因は何ですか?
- 高血圧症は遺伝的要因もありますが、喫煙、飲酒、肥満、運動不足、塩分の取り過ぎなどの生活習慣やストレスなど様々な原因が重なり合って発症することが多いです。
生活習慣を見直すことで改善される方も多くいらっしゃいますので、常日頃から血圧を測る習慣を付けておくことも大事です。 - 高血圧症になりやすい体質はありますか?
- 食塩感受性の高い方は塩分の影響を受けやすいのでご注意ください。
また、両親や祖父母などに高血圧の方がいる場合も高血圧症になりやすい傾向がありますので気を付けてください。 - 血圧を下げるにはどうすれば良いですか?
- 高くなった血圧を下げるには、適度な運動や塩分を控えた食事など生活習慣の改善が一番簡単で効果のある方法になります。高血圧を改善するには、運動と食事のバランスが大事になります。
虚血性心疾患
- 虚血性心疾患とは何ですか?
- 虚血性心疾患とは、心臓に酸素や栄養を送る「冠動脈」が狭窄したり閉塞することで、心筋への酸素供給が不足し、心筋が虚血状態になる病気です。主な疾患には、狭心症や心筋梗塞があります。
- 虚血性心疾患の原因は?
- 虚血性心疾患とは、心臓に酸素を供給する「冠動脈」に狭窄、閉塞を来たすことで生じる疾患です。主な原因は「動脈硬化」です。
動脈硬化は加齢と共に進行する病気ですが、促進させる危険因子として、高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満、ストレスなどが挙げられます。
心筋梗塞は冠動脈に沈着したコレステロールなどで出来たプラークが破綻し血栓で冠動脈が閉塞してしまうことで生じます。冠動脈の攣縮で生じることもあります。 - 虚血性心疾患の初期症状は?
- 虚血性心疾患の初期症状として、胸の痛みや圧迫感、息切れ、腕や肩、顎の痛みなどがあります。一般的な徐々に進行する狭心症は主に労作時にこれらの症状が生じ、安静で軽快します。
安静にしても改善しない場合は急性心筋梗塞の可能性があります。その際は、早急に医療機関を受診することをお勧めします。 - 虚血性心疾患は元に戻りますか?
- 虚血性心疾患の主な原因は「動脈硬化」で、残念ながら動脈硬化そのものの治療法は確立されていません。薬物療法で血管を拡張させたり、カテーテル手術で狭くなった冠動脈をバルーン、ステントなどで拡張する治療がありますが、これらは動脈硬化が進行し症状が出現するなど重篤化した際に行われる治療法です。
特にカテーテル手術は狭くなった部位を局所的に拡張させる治療に過ぎず、冠動脈の動脈硬化自体を治療することは出来ません。
加齢による動脈硬化の進行はどうすることも出来ませんが、進行を少しでも抑制するために高血圧症、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病の管理、治療をしっかり行うことが何より重要です。 - 虚血性心疾患は予防できますか?
- 虚血性心疾患は予防できます。主に、生活習慣の改善が重要で、禁煙や適度な運動、バランスの取れた食事、ストレス管理、適正体重の維持などがあります。
そのためにも、定期的な健康診断などで高血圧、高コレステロール血症、糖尿病などを早期に発見し適切な指導や治療を受けることが重要です。